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あっと気づいた時にはもう、あの子はそこに居なかった。
どこではぐれてしまったんだろう
ついさっきまで、そこで人懐っこい笑顔を見せていたというのに。
周囲を見渡すが、やっぱりそれらしい姿は見当たらない
そうなって初めて、自分があの子について全く知らなかった事に気がついた。
連絡先も名前も出生ですら分からない以上、探すに探せないなと一分もしない内に、探すことを諦めた
そんな自分が、酷く薄情に思えて仕方がなかった。
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