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【俺も一応、神だからな。お前達の人生に手を出せないんだよ。今回は特例だったが・・・次は無理だ】 それを聞いて胡蝶は煌綺の腕を掴んだまま俯いた。 【・・・でもな胡蝶、話たいと思えば俺と必要最低限ではあるが会話は可能だ。まぁ、会話しか出来ねぇがな】 煌綺の言葉に顔を上げ胡蝶は笑顔を見せた。 胡『会えないのは寂しいけど声、聞けるならいーや♪』 【協力してやれなくてゴメンな。・・・さてと時間だ。お前達を向こうに送る。元気でやれよ】 そう言うと煌綺は2人を抱きしめた。2人も煌綺を抱きしめる。 【もしかしたら送る先が一緒にならないかもしれないが・・・大丈夫か?】 紫『・・・俺は・・ただ・・あねが・・心配』 胡『∑なっ!!大丈夫だもん!!・・・多分・・・』 紫苑に言われ胡蝶は反論するように言い返すが1人になった時の自分を想像したのか、最後は小さな声で答えた。 【アハハハ。紫苑は安心だな。頑張れよ胡蝶(笑)。じゃあな。・・・2人共、新しい人生、幸せに生きろ】 煌綺の言葉を最後に2人は意識を手放した。
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