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ザザーン・・・ザザーン・・・ 『ん・・・』 目を覚ました紫苑の前には大きな海が広がっていた。 紫『・・・海・・あね・・は』 起き上がって辺りを見渡すが胡蝶の姿は見当たらなかった。 紫『(・・・別々だったか)』 紫苑は立ち上がり海に近づく。 紫『(・・・海ってことは・・・瀬戸内海だな・・・。アニキか・・・オクラか)』 そんなことを思って海を眺めていると、不意に後ろから肩を捕まれた。 紫『・・・∑!?』 驚いて紫苑が振り返るとそこにいたのは2つの鎌を持ち、白い長い髪の人物・・・ 紫『・・・明智・・光秀・・が・・何で』 いるはずのない人物を目の前に紫苑は戸惑った。 光「おや・・・私を知っているなんて・・・お嬢さん貴女は誰ですか?」 紫『・・・(お嬢さん?貴女?)。言う・・必要は・・ない』 紫苑は光秀の手を払い退け、光秀と距離をとった。 光「・・・何故、逃げるのですか?」 紫『・・・何と・・なく・・危険・・な・・感じ(何で瀬戸内海に明智光秀がいるんだ・・・)』 光「・・・そうですか(子供なのに自分の身の危険を察知しましたね)」 そう言いながら光秀は紫苑との距離を詰めてこようとするが、それに気づいた紫苑は後ろへと下がる。
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