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紫『何故・・・近づ・・く?』 光「・・・お嬢さんに興味を持ったから・・・ですかねぇ」 紫『持・・たれ・・ても・・迷惑』 光「おや?・・・つれないですねぇ(それにしても随分と表情のないお嬢さんですね・・・)」 そんな会話をしながら光秀が前に出て、紫苑が後ろに下がるという行動を繰り返していた。 紫『(・・・どうすれば・・・まさか力を使うわけにも・・・)∑!?』 考えながら下がっていた紫苑の隙をついてつめていた光秀が紫苑の腕を掴んだ。 光「さぁ、捕まえましたよ。・・・私と一緒に尾張に行きましょう」 紫『・・・や・・・だ。離せ・・・』 光「フフフ・・・抵抗しても無駄です・・・」 そう言った光秀だったが、突然紫苑の腕を離し紫苑から距離を取った。 驚いて紫苑が顔を上げると、光秀がいた場所に大きな碇の形をした武器が刺さっていた。 光「・・・これは・・・長曾曽我部・・・」 親「おぃおぃ明智さんよ~、俺の島で人拐いは頂けねぇな」 紫苑の後方から声が聞こえ振り向くと、そこには銀色の髪の青年が立っていた。 光「人拐いとは・・・聞こえが悪いですねぇ」 そう言って光秀は紫苑に手を伸ばそうとすると今度はそこに凛刀が飛んできた。
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