ミスコンが開かれる!

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初夏。 朝大学に行くと、いつもは通り過ぎるだけの掲示板の前に、学生が大勢集まっていた。 『ん?何?』 近づいていくと、めったに目にしないような派手な掲示が見えた。 「まーりえー、おはよっ」 背後から聞こえてきた声で、麻里恵は視界の集中が途切れ、さらに背中をたたかれた効果で振り向いてしまった。 「おはよ。ねぇ、あれ何?」 麻里恵が掲示板の方を指差して聞くと、親友の沙耶は「ああ~、さぁ」と堂々と知らない顔をした。 未知の掲示物に多少恐れながら二人が近づいてみると、ピンク色のポスターにどでかい文字で、 「ミスコン!?」 そこには確かにミスコンテストと書かれていた。
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