懐疑の芽吹き

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ピリリリリ! 「もっしー?なんだアッシュか、どした?え?食堂集合?わかったよ、今から行く。」 ピッ! 「よしっ!今日も行きますか!」 俺は鷲津 光(わしづ ひかる)! 三梅高校に入学して、1ヶ月! バスケ部入ったり、クラスの皆と仲良くなったり、 とにかく友達がいっぱい出来て、 ついでに彼女も出来て、 俗に言うリア充な俺!! ただ、高校入って、俺はモテるらしく、 女関係のトラブルにしばしば巻き込まれるのが、 悩みの種…(笑) はいっこんな嫌味な自己紹介は以上!! 何せこんなことしてる間に 食堂着いちゃったからね。 「ポテトもーらいっ!!」 「ちょ、お前俺のポテト!!」 このポテト一つでうだうだ言ってんのが、俺の幼なじみの安達 修(あだち しゅう)!! よく言うクサレ縁って奴で、何かって言うといつも一緒に居る。 頭のキレる奴で、いつもテストでは上位、 メガネ男子ファンからの人気があるという話もちらほら聞く。 「あっちょっとあたし達も~!!」 この横からちょっかい出して来たのが、柴田 梨華と高瀬 穂波だ。 二人とも友達思いで人情味に厚く、先生からも信頼が高い。 高校で初めて知り合った二人だが、学生にありがちな裏表が全くなく、信頼できる奴らだと思っている。 梨華は俺の彼女だ。 普段は大人しいが、しかし自分の考えをしっかりもっている中身は熱い奴だ。 「ねぇ、」 「どうした穂波?」 「朝の新聞で見たんだけど、これ何かわかる?」
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