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「…座ってんだから足は関係ねぇだろ。」
銀時がぐっとなる。
「う…あ、そうだ…さっき甘いモン食ったから…止めた方が…。」ジリジリと土方から離れようとするが土方は尚も顔を近付ける。
「…口ン中甘いのはいつものことだろ…今更だ、気にしねぇよ。」
カアッと銀時が赤くなる。
「…嫌なのか?」
土方が真剣な目で聞いてくる。
「…嫌だっつってもすんだろ…。」銀時が目を逸らす。
「………」
スッと銀時を離すと少し離れて座り正面を向いて煙草を取り出す。
「…しねぇのか?」
銀時が不思議そうに土方を見る。煙草に火を点けると一息吸って煙を吐き出す土方。
「…嫌なんだろ?」
正面を向いたまま表情を変えず言う土方。銀時が苦笑する。
「…何だよ…いつものお前なら俺が嫌がろうが強引にしてくんだろ…?」
土方がチラッと銀時を見る。
「…本当に嫌みてぇだから…止めたんだよ…。」
はぁ…と煙を吐き出すと同時にため息。
「…別に嫌じゃ…。」
小さい声で言うが土方には聞こえていないようだ。
暫しの沈黙。
「………」
「………」
お互い無言のまま数分経つ。
「……だぁ~~~!!もうこの沈黙耐えられねぇ!!」
頭を掻きむしり銀時が絶叫する。そして足を捻挫してることも忘れてバッと立ち上がる。
「…いっ…!」
ズキッと右足に激痛が走りグラッとよろける。
「…馬鹿…!何やってんだ…!」
咄嗟に立ち上がると銀時を支える土方。
「…つぅ…はは…捻挫してたの忘れてたわ…。」
土方に寄りかかり苦笑する銀時。「…ったく…気をつけろよ?」
土方が呆れるが優しく笑う。
「………」
銀時が土方を見つめてくる。
「…どうした?」
銀時が赤くなると土方の胸に顔を埋める。
「…銀時?足、痛むのか…?」
土方が心配そうに銀時の肩に手を置く。
「……鈍感…!」
ボソッと言うと顔を上げて目を閉じる。
「……!」
土方が硬直する。
「…でもお前…このまんまだと…足が…。」
銀時が片目だけを薄く開ける。
「…支えてくれんだろ?」
そう言うと再び目を閉じる。
土方がフッと笑うと銀時の腰に手を回す。そして顔を近付け唇を重ねる。最初は触れるだけで離し次は角度を替え深く口付ける。
「…ん…土方…もっと…!」
答えるように激しく口付ける。
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