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「あのさ、結菜?あの女の子に囲まれてる人知ってる?」 と女の子に囲まれながらゆっくり歩くあの美形男子を指した。 「あ~一条くん?」 「有名なの?」 「有名も何も!あの一条財閥の御曹子だよぉ!更にあの美貌だからファンがたくさんっ!」 と結菜は呆れたように言う。 いっ一条財閥っ!? 日本のトップ中のトップの企業だよね…。 ありえない…。 「ものすごいモテる。で、ものすごい女の子遊びが激しい。」 と付け加えた。 「そうなんだぁ…。」 なんか…いくらお金持ちでかっこよくても、女遊びが激しいとか…やな感じ…。 いくらあんな愛想ふりまいてても超黒そう。 「中学の時から、特定の彼女はいたこと無いよ~。」と結菜は小さな声で言った。 その集団は私たちの横を通り過ぎた。 「あれっ、一条さんと中学一緒?」 結菜に目線を向けて問い掛ける。 「私も一条碧も、鳳凰学園初等部からだよっ!」 「えっえぇぇぇ!?」 _
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