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鳳凰学園の初等部ってお金持ち中のお金持ちだけが入学出来る、名門中の名門…。
高校になってやっと奨学金制度などが取り入れられて、ほんの少しは庶民にも手が届くようになってるけど…。
初等部中等部と言ったら学費もバカ高いし、高校みたいに奨学金とかもないし、真のお金持ちのみが通う小学校だよね…。
「どしたのっ?」
と結菜は顔を覗き込んできた。
「まさか結菜のうちって…。」
「OSSだよぉ?」
OSS…。
小見川セキュリティーシステム
日本を代表するセキュリティー会社だ。
通りで聞いたことある名前だったんだ。
「世界…違うわ…。」
軽いカルチャーショックを受けた私は、結菜に引っ張られながら校舎に向かった。
それにしても…門から校舎までが長い!!
門を入ってから、コンクリートの道がずっと続いている。
まわりは緑が豊富で、いくつか建物がたっている。
「アレだよぉ!」
と前にそびえ立つ巨大な建物を指差した。
「え」
「校舎、アレだよぉ!」
結菜は私を更に引っ張り、校舎にずんずんと進んでいった。
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