隣の子猫

6/22
前へ
/67ページ
次へ
 終わった終わった。はぁ~・・・眠い・・・ 今は教室にいる。入学式は終わった。校長先生の話がかなり長く半分寝ていた様な気がした。 俺は自分の机に身を任せ、ぐだ~っとなる。 「すごく眠そうだね・・・もしかして金野君入学式の時寝てた?」 となりの席の梓が話しかけてくる。  ってか・・・ 「多分寝てた。ってか何故俺の名前知ってる?」 俺は教えてもないのに何故名前を知っているかを梓に聞く。すると梓はジト目で俺を見ながら言う。 「名前教えてくれなかったから教室のドアの席順表で確認して来たんですよ」 「あ、そう」 俺は納得した。後、もう一つ言いたい事があったから言った。 「敬語じゃなくていいぞ」 「・・・わかった」 そう言って俺は梓から視線を逸らし窓の外を見る。 それから少し経って、担任が教室の中に入ってきた。教卓を両手で叩くと生徒全員が担任がいるほうを見る。 「よし、みんな!入学おめでとう!」 担任はそう言うと拍手をする。 「まず、先生もお前らのことをよく知っておきたいからな。廊下側から自己紹介をしなさい!」  元気いっぱいな先生だな。 俺はそう思いながらまた、窓の外を見る。鳥達が元気に飛んでるのを目で追っていた。円を描くようにに飛んだり、仲間の後をぴったりついて飛んでいたりしていた。  あ、見えなくなった。 鳥が見えなくなると真正面を見る。こうしているうちにも自己紹介はちゃんと進んでいた。    名前覚えなくてもいいか・・・
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加