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「なんか言った?まいっか?最後に実験は成功?」何かを貫く鋭い目つきで、これは変わっていない。
「うーんっと…時間移動って意味では成功だけど、時間的に失敗…」
「やっぱね~2003年に行こうとしたんでしょ?でも2010年だったと?そういうわけでしょ?」
鋭い、鋭すぎる。間違えないと思った。
「うん…あたり…すごいね、大当たり~」苦笑いしながらも、的確に当てられて拍手するしかなかった。
「すごいだろ?すごいついでにもうひとつ、今そのまま2020年に設定して帰ったら、違う年代に行っちゃうぞ」
「…?あぁ確かに…って事は帰れないって事?」
「そういうことだね。でもいいじゃん、時間の調節の計算とか手伝ってあげるから、ここの時代に少しいなよ」
「えっ…でもあんまり過去の人と関係持っちゃうと…時代とかかわって、未来の知り合いがみんないなくなったり
自分自身も消えちゃったりとかあるって思われてるから。まだ実際にタイムマシーンの成功者がそういうこと
やったって事例は無いけど」
「確かにそういわれてるけど、いいじゃん。どうせ私だけだし。他の人とは接点が無いようにすれば、
問題ないでしょ?それに、私将来タイムマシン作りたいし!私、皆上茜!あなたは?」
「!?えっとぉ、リオ…笹本リオ」笑顔で名乗られて、とっさにこっちも名乗ってしまったが、
皆川茜…やぱっり先生であった。
「そっかリオ君か~男の子なのに女の子みたいな名前なんだね~ねぇ?もしかして未来の私のこと
知らない?きれいになってるとか?結婚してるとか?」
「し、知りません!知ってても未来の人間のことは話しません。」あわてて断るしかなかった。
言えるはずも無い、未来で夢を実現させてタイムマシーンを完成させて。キレイだけど、男性を
撃退する自作グッツを沢山持っていて彼氏なしのマッドサイエンティストだなんて。
しかし今はかわいいが…
「なぁにその慌てよう…知ってるみたいじゃない?まぁいいけどね~さてさて、どうする?
ずっとここで修理する?それとも、私のうちに来る?一人暮らしだしいいよ。ご飯も食べなきゃさし、
お風呂も入らなきゃでしょ?ただし、私のことは襲わないこと。お風呂も覗いちゃだめだからね」
「えっでも…この格好で外出るわけにもいかないし…」というと、彼女はニヤリと笑い
「待ってて、いいものがある」と言って部屋を出たいった。
「強引なとこも変わらないんだな…」
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