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「………何故ですか?」
「私がそう決めたから。」
神はどこか楽しそうに、笑いながら言った。
「……どういうことですか?」
女はあくまで冷静に聞く。
「うん。君にはね、旅に出てほしいんだ。」
神が女にそう告げた。
「………旅?」
女は訝しげな顔をして神を見た。
「そう、旅。」
神は女の反応が面白いのか笑いを含みながらそう言った。
「……なんで私が?」
女は心底不思議そうに神に問うた。
「いや、本当に良かったよ。君がちょうど23:59にここに来てくれて。」
「………は?」
女はもう何が何だかよく分からない状態だ。
「今からちゃんと説明するよ。1からするからちゃんと聞いてね?長くなるけど…」
神はそう言うと、紅茶のカップを机に置き、話し始めた。
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