第1話 主人公1登場!!

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自分はコンビニに電球を買いに(あるのかどうか分からないが)きた筈だ。 しかし、コンビニに向かう途中で、後ろから人の気配を感じた。 最初はただの通行人だと思ったが、女がポケットからおとした鍵を拾った時、後ろの人もピタリと足を止めたのだ。 少々不審に思いながらも、知らんぷりで歩く女。 しかし、向こうの足音がだんだんと速くなり、こちらに近づいてきた。 女は困っていた。 どうすればいい? 生憎、今履いている靴はヒールだ。走れない。 そしてここは人気のない公園。 なにより私は今、風邪気味で大きな声が出ない。 さぁ、どうしよう? コツコツコツコツ そんなことを考えている内に大分距離が近づいたようだ。 もう、すぐそこに居るとわかる。少し荒い息遣いも聞こえる。
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