342人が本棚に入れています
本棚に追加
ブシャッ
男は、本能のまま、欲求のままに、目の前の女を刺した。
鮮血が飛び散り、女は一瞬、体をはねさせた。
男が女から包丁を捻って抜くと、おびただしい程の血が女の腹部から流れでた。
女は、何が起こったのか理解出来てなかった。
そして、重力に逆らえずに、地面に倒れた時、漸く理解した。
あぁ、私───刺されたのか。
そこで女の意識は途切れた。
男は恍惚とした表情を浮かべながら女を一瞥し、満足そうに笑いながら、また暗闇へと溶けていった……。
──────
─────────
────────────
最初のコメントを投稿しよう!