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7番は世間では美人に分類されるであろうツラ……だが、そんなこと関係ないな、自分の運命を恨みな!
くっくっく。
7番の足下が小刻みに震えてるのを見ると、笑いが止まらなく。
「よつんば~い!」
美鈴は7番に手のひらを翳しながら、にこやかに言った。
顔を引きつらせながら、ゆっくり、よつんばいになっていく7番。
父上と母上は、娘を微笑ましく見守っている。
7番が姿勢をとり終えたところで美鈴が言った。
「顔を上げなさい」
よつんばいの姿勢で俯いていた7番が徐々に顔を前に向けて上げていく。
と同時に、7番の前にいる美鈴が右手を振りかぶった。
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