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由宇は新しく注がれた水を口に含む
カラカラに乾いた舌に、
冷たい水がジュワっと染み込んでいった
『…また…あの夢見たの…』
コップの中の水面が揺れる
あの雨の日、
彼女はある監獄とも研究所ともとれない施設から脱走した、
そして血だらけの由宇とセイジは出会った
彼女から流れる血は、
雨のシャワーで少しずつ横の側溝に流れていった
暫くして、
その血は彼女のものでは無いことが判明した
洗い流された彼女の肌は、
透き通るように白く、
外傷がほとんどなかったからだ
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