第1話

8/66
前へ
/261ページ
次へ
顔を近づけた時、 寝ぼけた理性が目を覚まして、 なんとか堪えた 『もう少し寝るか』 壁掛け式の時計に目をやると、 ちょうど5時を示していた 彼女の寝付くのを見守って、 リビングのウレタン素材で出来た 少し柔らかいソファに腰を下ろした 部屋の窓から見える、 青紫色の濁った空と、 少しづつ目覚めていくこの街を セイジはじっと眺めていた
/261ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加