第1章『間違えた』

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タビト「悪いなぁ何分僕も訳ありでな。飼ってやる事ができないんだ…だから、さ。飯だけで勘弁してくれよな!」 少年は野良猫相手に両手を合わせ真剣に謝っている。 猫は仕方ねえなと言わんばかりに食料をほうばる。 タビト「しかしこんな世の中だ、人間だっていつ捨てられるか解んね。逆言やぁ俺には捨ててくれる人もいないがな。」 少年は皮肉たっぷりに歯に噛みながら猫相手にケタケタ笑った。 その時、何処かの車からかラジオからニュースが流れている。
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