聖バレンタインデー

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ヘンリはシャイなところがあるので、なかなか素直には褒めてくれなかったりするのですが、 おいしいものには、それなりの評価を下したようです。 もしセドリクが1人だけで生チョコを作っていたら、 涙の味がしたかもしれません。 その場合、どうだったのかな、と、 ヘンリは少々気にはなりました。 「来年は一人で作ってみろよ!」 「うん、手順は覚えたから作れるかも?」 セドリクはそう答えたが、アルベルと一緒に作るから楽しいんだよと付け加えた。 「お前ら仲いいよなーま、いっか!」 ヘンリは照れ隠しにぐいっとシャンパンをがぶ飲みしてしまった。
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