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蘭と麻奈は、剣道着を着て体育館に入ると半分以上の人がもう集まっていた。
「みんな速いわねー」
「私達が遅いだけじゃないんですの?」
麻奈が周りを見渡すと集まってる人の中に悠希もいた。
「悠希!」
「あ…麻奈か」
「悠希は、試合するの?あたしは仮病使うわ✨」
「なんて事を自慢気に…」
悠希は、呆れてため息を吐く。
「それで悠希は、試合出るの?」
「出るけど…対戦は、出来ないと思うよ」
「え…どうして?」
「悠希様を恐れて試合する前に棄権する人が続出してるからですよ」
「キャー!!」
麻奈の後ろにはいつの間にか剣道着を着た裕が立っていた。
「すみません、驚かせて…」
「それより棄権する人が続出って…」
「悠希様は、剣道がとても強いのですが…強すぎて試合しようとする人が麻奈様のクラスにはいないのです」
「だから…棄権者続出?」
麻奈の言葉に裕は、ただ頷く。
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