好き×気持ち

7/22
219人が本棚に入れています
本棚に追加
/488ページ
蘭と麻奈は、剣道着を着て体育館に入ると半分以上の人がもう集まっていた。 「みんな速いわねー」 「私達が遅いだけじゃないんですの?」 麻奈が周りを見渡すと集まってる人の中に悠希もいた。 「悠希!」 「あ…麻奈か」 「悠希は、試合するの?あたしは仮病使うわ✨」 「なんて事を自慢気に…」 悠希は、呆れてため息を吐く。 「それで悠希は、試合出るの?」 「出るけど…対戦は、出来ないと思うよ」 「え…どうして?」 「悠希様を恐れて試合する前に棄権する人が続出してるからですよ」 「キャー!!」 麻奈の後ろにはいつの間にか剣道着を着た裕が立っていた。 「すみません、驚かせて…」 「それより棄権する人が続出って…」 「悠希様は、剣道がとても強いのですが…強すぎて試合しようとする人が麻奈様のクラスにはいないのです」 「だから…棄権者続出?」 麻奈の言葉に裕は、ただ頷く。
/488ページ

最初のコメントを投稿しよう!