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特に目標もなく、とりあえず大卒の資格だけを求めて望んだ大学生活で得たものは、
彼女と別れた虚無感と、この先続いていくであろう友人だけだった。
正直、満足している。女なんか星の数ほどいるし、ね?
「おはよ。」
そういって俺の頭を小突いたのは、三年目に入った大学生活で一番付き合いの長い友人、隼人だ。
「よ、隼人。今日は早いな。」
「悠人ほどじゃないよ。」
俺を名前で呼ぶのも隼人くらいだ。
以前は彼女も悠人と呼んでいたが、別れてからは苗字と君付けのコンボをくらっている。
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