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2人のやり取りは妙に仲良さ気で、私が話に入る隙間なんてない感じがする。
ちょっと気にはなったが、木崎さんに"彼女"だと紹介してくれた嬉しさと安心感からか不思議と嫉妬心は芽生えなかった。
でも数分後に私は衝撃的な事実を知ることとなる。
理由を言うつもりなんてサラサラないが、後でこっそりゆーちゃんに木崎さんが立っていた席が誰の席なのかこっそり聞いてみるつもりだった。
それを敢えて聞かなくても私はソレを知る事となってしまったのだ。
「あ、悪い。帰ろうか」
待ちぼうけを食らっていた私に気づいたゆーちゃんが木崎さんとの会話を止め、カバンを取りに教室へと入っていった。
木崎さんも「ごめんね、何か邪魔しちゃったね」と申し訳なさそうに言ってくれ、私は「いいえ」と小さく首を横に振る。
ここまでは良かった……
ここまでは……
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