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「ビヨールからも何か言ってやってくれよ!」
「よしわかった。
陛下……」
「むぅ……なんだ?」
「行くのであればヴァラルを連れて、お土産も持って帰って来て欲しいです」
「よしわかった。行くぞヴァラル」
「裏切ったなビヨールゥ!
って……お前ストーンファングの鉱石受け取りに行ってたはずだろ!」
「ああ、向こうは指揮団長に任せて眠いから帰ってきた」
「ふざけんな~!」
「ほら行くぞヴァラル。
早くしないと売り切れてしまう」
「何がですか!」
「じゃあ私はもう一眠りしてきますんで」
「まてビヨール!まだ話は…って陛下!?」
「早く行くぞ」
「そんな!無理やり襟を掴んじゃ…!
らめぇぇえぇ~!」
※
「で、やっぱりこうなるんですよね」
両手一杯と荷車山盛りに土産物を運びながら愚痴をはくヴァラル。
「だから余も半分持つと言っておろうに」
「ダメですよ!
陛下にそんな事はさせられません!」
「……すまんな毎回お前を付き合わせてしまって」
「い…いえ!そんな事は」
「……少し前まで、ここ一帯は戦火にさらされ、村人は恐怖に震えていた。
それをお前達の力で村を救った、お前も覚えているだろう?」
「はい、今でも鮮明に」
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