おちょうしものとだんざいしゃ。

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  「お~いミラルダ~、おるか~?」 「………」 「うお!年寄りを脅かすでない!  どうした?壁の角で座り込んで」 「…………………」 「何々?この頃罪人がいないから首を跳ねられない?バカを言うでない、悪い人間がいないのは良い事だ」 「……………」 「でも暇すぎて死んでしまう?ふむ、では町へ出掛けてみるか?」 「……え?」 「嫌か?」 「い…嫌じゃない、けど……」 「なんだ?」 「わた…し、服汚いし、それに、みんな私の事……怖いと思うようにしない…と」 「なに?誰がそんな事言ったのだ?」 「えと……前の処刑人に…」 「確かにそうだが……仕事の時はその覆面を被っているのだろう? なら外して行けば良い、ついでに服も買いに行くぞ」 「え…あ、でも、わたし…ブス……だし、」 「そうか?少し余に見せてくれんか?」  ミラルダの目出し頭巾に手をかける。 「だ…だめ……! わたしっ汚いからっ……王様…は、さわっ…ちゃだめ」 「む?余はそのような法を作った覚えはない!  それにこれは王意だ!王意に逆らっては罰が下ってしまうぞ?」 「うぅ……」  意地悪しすぎたか?うつ向いてしまったぞ。 「ミ…ミラルダ?」
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