第2章

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 目が覚めて、いつものように稽古してから学校に行った。    帰りに銀行に寄って、今まで溜めていた貯金をすべて下ろした。     「22万か……。足りるかな?」      あの世界に持って行く物はどうするか、色々考えたが、まず防災グッズからいくつか持って行くことにした。      川に飛び込むのなら荷物は水に濡れてしまうだろう。    荷物1つ1つをビニールに入れなければ。      家に帰ると、早速インターネットを繋いで「月齢カレンダー」で満月がいつか調べた。    満月は11日後。      そして、そのまま結核について調べてみた。    楠さんに命を救うのは1人だけにしておけと言われて、まず脳裏に沖田さんが浮かんだ。      結核のことを調べてわかったのだが、結核の薬はかなり長いこと飲み続けなければならないらしい。      つまり、結核の薬をたくさん手にいれなければならないということだ。  
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