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委員長はフンッと鼻をならして、また前を向いた。
俺、こーゆう偉そうな女、嫌だ。
校長が喋り終え、壇上から降りた後、新任教師の紹介になった。
「えー、産休をとったD組の岸本先生に変わって、4月から担任を務めて頂く、柳瀬先生です。」
そうアナウンスが流れると、「カツ、カツ」というヒールの音が体育館に響き渡った。
その女は、割りと長身でやせ形ではないがスタイルがいい。
紺色のスカートは膝下丈で短くはないものの、足が綺麗だってことは十分わかる。
まいった。俺、足フェチなんだよなー。
白いブラウスがまた似合うね。
それに赤ブチのメガネ。
髪型は、こげ茶色のロングストレート。
…なんか…企画もののAV女優みたいだな…。
ざわめく体育館の中、ニヤニヤとそんなことを考えていたら、ふいに誰かが叫んだ。
「雅美!!!」
…は?
俺…?
向こうの壇上を見上げると、しっかり俺を指差して叫ぶ女教師。
目を凝らしてよーく見てみても、心当たりが…
「彩ちゃん?!」
これが
俺らの再会
運命が変わる
瞬間だった。
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