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は『それなら動物園に行こっか。』
っと、春人がニッコリと笑って言った。
(ん?えっ?ん?)
頭の中にいっぱい、疑問符が浮かんでくる。
(意味がわからない。)
は『そうと決まれば、俺も直哉を起こしてくるよ。』
呆気に取られてる、私を他所に春人は直哉が眠っている部屋まで行った。
『バッチ~ン~』
直哉が眠っている部屋から、物凄い音が聞こえる。
は『おい❗こら、起きれや❗』
(ん?えっ?あの声は春人さんだよね?)
私と何度か話しをしていた春人さんの声ではなく、凄く、野太い声で怒鳴っていた。
(もしかして、あの、人を殴った音も春人さん?)
な『いってぇな💢静かに起こせや💢』
は『お前がいつまで、でも、寝てるからだろ❗』
な『休みだしいいじゃん。』
は『良くない❗寝るのなら自分の家へ帰れ❗』
な『はっ?ここは何処?』
は『………はっ?………。』
春人と直哉がまるで、コントの様なやり取りをしている。
み『とりあえず、ご飯を作ってるよ。』
な『俺は、朝は食べないんだよね。』
み『……えっ?……。』
直哉は、かなりの我が儘らしい。
急に隣の部屋から、何かを引きずる様な音がリビングに響いた。
その音と共に、春人が現れて何かを引きずっていた。
(えっ?)
春人が引きずっていたのは、直哉だった。
春人は直哉を椅子に座らせると、直哉の口を無理矢理開けて、春人が直哉の口に押し込んでいた。
直哉は、ほぼ、食べ物を噛む暇なく無理矢理、口を閉じて、丸飲みをさせられてた。
私は座ったままで、美和は立ったままで、その光景を固唾を飲まずに、見守っていた。
飲み物を与えられた時は、直哉は、半分溺れかけていた。
は『わかったか❗?』
春人が怒った声で、直哉に問いかけていた。
直哉は、口に食べ物を詰め込んで、目からは涙を流し、鼻からは鼻水を流して、必死に首を縦に振っていた。
み『プッ。』
その声と、共に、美和が爆笑をしていた。
直哉が口からも、ボロボロと色々、流していたからだろう。
美和が笑い終わるか終わらない内に、直哉は食べ終わった。
(……………。)
私は言葉も失ったし、頭も真っ白でその場でずっと、固まっていた。
は『奈々ちゃん、大丈夫?』
いつもの穏やかな優しい声で、春人が聞いてきた。
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