…1…過去…

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は『それなら動物園に行こっか。』 っと、春人がニッコリと笑って言った。 (ん?えっ?ん?) 頭の中にいっぱい、疑問符が浮かんでくる。 (意味がわからない。) は『そうと決まれば、俺も直哉を起こしてくるよ。』 呆気に取られてる、私を他所に春人は直哉が眠っている部屋まで行った。 『バッチ~ン~』 直哉が眠っている部屋から、物凄い音が聞こえる。 は『おい❗こら、起きれや❗』 (ん?えっ?あの声は春人さんだよね?) 私と何度か話しをしていた春人さんの声ではなく、凄く、野太い声で怒鳴っていた。 (もしかして、あの、人を殴った音も春人さん?) な『いってぇな💢静かに起こせや💢』 は『お前がいつまで、でも、寝てるからだろ❗』 な『休みだしいいじゃん。』 は『良くない❗寝るのなら自分の家へ帰れ❗』 な『はっ?ここは何処?』 は『………はっ?………。』 春人と直哉がまるで、コントの様なやり取りをしている。 み『とりあえず、ご飯を作ってるよ。』 な『俺は、朝は食べないんだよね。』 み『……えっ?……。』 直哉は、かなりの我が儘らしい。 急に隣の部屋から、何かを引きずる様な音がリビングに響いた。 その音と共に、春人が現れて何かを引きずっていた。 (えっ?) 春人が引きずっていたのは、直哉だった。 春人は直哉を椅子に座らせると、直哉の口を無理矢理開けて、春人が直哉の口に押し込んでいた。 直哉は、ほぼ、食べ物を噛む暇なく無理矢理、口を閉じて、丸飲みをさせられてた。 私は座ったままで、美和は立ったままで、その光景を固唾を飲まずに、見守っていた。 飲み物を与えられた時は、直哉は、半分溺れかけていた。 は『わかったか❗?』 春人が怒った声で、直哉に問いかけていた。 直哉は、口に食べ物を詰め込んで、目からは涙を流し、鼻からは鼻水を流して、必死に首を縦に振っていた。 み『プッ。』 その声と、共に、美和が爆笑をしていた。 直哉が口からも、ボロボロと色々、流していたからだろう。 美和が笑い終わるか終わらない内に、直哉は食べ終わった。 (……………。) 私は言葉も失ったし、頭も真っ白でその場でずっと、固まっていた。 は『奈々ちゃん、大丈夫?』 いつもの穏やかな優しい声で、春人が聞いてきた。
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