プロローグ~現在~

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『♪~♪~♪~♪』 携帯電話から音楽が鳴り出す。 私『はい。もしもし?』 男『おはようさん。起きたか?今、仕事が終わって今からそっちに帰るから準備して待っとけよ。後、30分くらいで着くぞ。』 私『わかった。』 重たい体を布団から体を引き摺り出す。 眠たい目を擦りながら熱いシャワーを軽く浴びる。 昨夜の仕事が夜中までかかり、シャワーを浴びても眠気が覚めない。 時間もなくなってきたから化粧は軽くだけ施す。 服を何を着ようか迷ってたら… 『ピ~ン~ポ~ー~ン~。ピン、ピン、ピン、ピンポ…ピ~ン~ポ~ー~ン~』 と、家の呼び鈴がなる。 (ヤバイ。もう、帰って来たの?) 男『早よう、開けろや。』 急かされて慌てて家の鍵を開ける。 男『何してんねん?早よう、服着ろや。』 私『……………。』 黙って急いで服を着て食事の準備をする。 (もう、いい加減、慣れてきたけど何かムカつくわ。) 少し殺意を覚えながらご飯と味噌汁を作り、それを漬物と一緒にテーブル並べた。 朝食を食べながら、 男『今日は何処に行くねん?』 私『かずさんのお祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお墓参りに行こうよ。』 か『もう、そんな時期か?お前の誕生日は、いつも墓参りやけどええんか?』 私『良いも悪いもかずさんがいるのはお祖父ちゃん、お祖母ちゃんのお陰やしこんな時くらいしか墓参りに行かんやろ?報告したい事もあるから行くよ。』 か『報告したい事って何やねん?』 私『墓参りの後で話すわ。かずさんが少し眠ってから出発する?』 か『ええわ。今日はお前の為に1日、空けたからこのまま行くで。』 私『わかった。じゃあ、お皿を洗ってくるわ。』 食べ終わったお茶碗等をいつもより、ほんの少しだけ手早く洗った。 私『かずさん、着替えないの?』 か『軽くシャワーを浴びるから新しい下着と肌着とYシャツとスーツと靴下を出しておいてくれ。』 私『は~い。』 頭の中で何故かアンパンマンの歌が流れる。 (何処か懐かしいな。) 少しため息混じりに着替えを準備する。 (結婚してから何年経つかな?)
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