…1…過去…

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な『あっ。奈々ちゃん、ごめんね~。俺って、かなり寝起きが悪いからさ。』 (本当に意味が分からない❗) そんな、バタバタした中でも、四人で仲良く近くの動物園へ行った。 動物園では、みんなでワイワイ、騒ぎながら回った。 (楽しかった。久し振りに、こんなに楽しかった気がする。) 動物園の帰りにみんなでプリクラを撮り、直哉と春人と別れた。 み『楽しかった?』 私『めっちゃ、楽しかったよ。』 み『良かった。また、みんなで遊ぼうね。』 私『うん。』 美和の笑顔に素直に頷いたけど、まだ、心の何処かに拭えない感情があった。 美和のマンションに帰り着いてから、私は携帯電話を放置していた事に気付いた。 (そういえば、電源を切ったままだったな。) 携帯電話の電源を入れて、メールや着信履歴を確認した。 着信履歴は知らない番号で埋まっていた。 メールも、100件は越えていた。 (何で?) 着信履歴は電話番号を登録してないから、誰か分からないから、再び、放置した。 メールを一件、一件、確認した。 どれも、登録をしてないメルアドばかり。 自分の微かな記憶を辿る。 (あっ。そう言えば、出会い系に登録したよね。確か、誰かに、電話番号を教えた様な…。) ここ、2日ばかり、直哉と春人のお陰でバタバタをしていて、すっかり忘れていた。 眠気に襲われながらもメールを見ていた。 メールを見ていても、次々に、メールが入ってくるからうんざりはしていた。 苛々しながら、新着メールを見ていたら… 男【今日こそは、電話に出てくれる?】 そんな、メールが送られてきた。 (あぁ。やっぱり❗ずっと、放置していたからな。どうしよう…。) また、自分の優柔不断さにうんざりしていた。 私【明日の朝なら、電話が出来ますよ】 っと、メールを返信して残りのメールを全て、確認した。 100件中、20件は、電話番号を教えた人で 男【何で、電話に出てくれないの?】 男【何かあったの?】 男【お願いだから、電話に出て。】 男【何で、電源を切ったんや❗なめてるんか❗】 等の、メールが受信されていた。 (私を宥めるメールや、脅すメールや、この人は忙しい人だな) それぐらいに思っていた。 この出会いが、私の運命180度変えるとは夢にも思わなかった。
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