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「ってことだ」
俺は今、仲が良かった友達に転校することを伝え終わったとこだ。
何故かみんな無言なんだが?
あ、ここには俺除いて三人いるんだ。
「……美波さぁ、」
「ん?」
「涼風学園ってあの全寮制の男子校のっ!?」
「あ、あぁ。」
沈黙辛いなあ、なんて思ってたら友達の一人が興奮したように話し掛けてきた。
正直焦った(笑)
そっからあとの二人も同じように話に入ってきた。
「ま、まじで?まじで?やばくね?」
「やばいやばいやばい!!!」
「王道ktkr」
「やっぱ変装させるべきだよね!」
もはや何言ってるかわかんねぇ。
わけがわからない俺は一人でぼけーっとしていた。
「ってことで、はい!」
「?」
なんか黒いもっさりした鬘と黒いカラコンと瓶底眼鏡を渡された。
…どこに持ってたんだ。
「それして行ってね!」
「んで敬語だぞ!」
「あと、これ!この主人公みたいな性格演じて!」
「「「わかった!?」」」
「あ、あぁ。」
どうしてか、理由はわからないがおもしろそうなので了承した。
俺、押しに弱いんだよな。
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