接触

10/12
前へ
/29ページ
次へ
「ってことだ」 俺は今、仲が良かった友達に転校することを伝え終わったとこだ。 何故かみんな無言なんだが? あ、ここには俺除いて三人いるんだ。 「……美波さぁ、」 「ん?」 「涼風学園ってあの全寮制の男子校のっ!?」 「あ、あぁ。」 沈黙辛いなあ、なんて思ってたら友達の一人が興奮したように話し掛けてきた。 正直焦った(笑) そっからあとの二人も同じように話に入ってきた。 「ま、まじで?まじで?やばくね?」 「やばいやばいやばい!!!」 「王道ktkr」 「やっぱ変装させるべきだよね!」 もはや何言ってるかわかんねぇ。 わけがわからない俺は一人でぼけーっとしていた。 「ってことで、はい!」 「?」 なんか黒いもっさりした鬘と黒いカラコンと瓶底眼鏡を渡された。 …どこに持ってたんだ。 「それして行ってね!」 「んで敬語だぞ!」 「あと、これ!この主人公みたいな性格演じて!」 「「「わかった!?」」」 「あ、あぁ。」 どうしてか、理由はわからないがおもしろそうなので了承した。 俺、押しに弱いんだよな。 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加