第一章

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眩しい太陽がカーテンの隙間から俺の顔に当たる。 その眩しさで俺は、布団から、起きる。 「……朝か。」 独り言を言ってカーテンを開けて、窓を開ける。 俺の名前は近藤誠(こんどうまこと)後、数日経てば、高校生活の始まりだ。 俺は、幼い頃から記憶を無くしている。 原因は交通事故での頭部強打。 また、両親も…いない。 祖母の話によると、幼い頃、まだ記憶喪失じゃないときに、事故で亡くなったらしい。 そういえば、俺には妹がいると言っていたな。 記憶喪失になってから、一度も会ったことは無いが… こうして俺は、両親が使っていた家に住んでいる。 家賃などは、祖母から送られてくるから心配はない。 暮らしの方も、料理は出来るし、最低限の物はある。最初は寂しかったがもう慣れた。 俺の行く高校には、中学のやつが一人もいない。それ以前に影の薄い俺が何処にいこうが問題はないがな。 今日は、まだ春休みなので、軽く飯を食べて、図書館に行くことにした。 昔から、本は好きだ。 誰もがヒーローになれる世界だから。 俺は、朝食をとり着替えて戸締まりをして図書館に向かった。
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