第二章

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ピピピ ピピピ ピピピ うるさい目覚まし時計の音で俺は目を覚ます。 今日は入学式の日。 眠い目を擦り、朝食をつくる。 そして朝食を食べて、新しい制服に、袖を通して戸締まりを確認して、家を出た。 家を出たのは、七時三十分。 いくらなんでも、早すぎる。 通学路を歩いているが、同じ学校の生徒がいないのは、ともかく学生一人すらいない。 そして、通学路を歩き学校に着いたのは三十分後のことである。 学校 正門 入学式の看板の前に立っている先生は 「君、早いね。君はこの学校に着いたのは二番目だよ。」 と言った。 ん?二番目? ということは… 「あの…既に俺よりも早く新入生が学校に来ているんですか?」 俺が聞くと先生は 「ん?ああ、背が小さい女子一人が…」 信じられない。 一体その女子は、何時に家を出て、何時に着いたのだろうか?
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