2999人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
私は電車に乗りずっと賢治の事を考えていた。
事故とか何かに巻き込まれていませんように!
本当に切実に願った。
後にその願いは簡単に裏切られる事になる。
私は自分の駅で降りて家に向かった。
家までの距離は1キロくらいだ。
歩いても15分くらいで帰れる為私は自転車を使っていない。夜道とはいえ周りは街灯があるので真っ暗という訳ではない。
私はゆっくり歩きながらずっと賢治の事ばかり考えていた。
だからだろう前の電柱からはみ出していた人陰にも気付かなかった。
最初のコメントを投稿しよう!