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「じゃあ、いつにする?」
「えっ……何が?」
「決まってるでしょ、告白する日」
そこから話は夏休みがあっという間に終わるくらい早く進んだ。
私は告白ごっこを断れなかった。仲間意識という圧力に負けたのだ。
さすがに声に出して思いを伝えるのは恥ずかしかったので手紙にした。
そして――
告白決行日がやってくる。
授業が終わったあと、私と島田さんたちは彼がいるはずの校舎裏へ向かった。園芸道具の置かれた倉庫や花壇がそこにあるからだ。
体育館からも近く、部活の合間に花に水をあげる彼を見たことがあった。
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