12人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は一人が好きだ。
毎日、飽きもせずにテレビであったお笑い番組のはなしや、どこかで聞いたような恋のはなしを繰り返すクラスメイトたち。
平然と遅刻してきてはくだらない授業を続ける覇気のない教師たち。
受験だ、塾だと騒ぎたて人の未来を勝手に見定める親たち。
どれも、ありふれていて、つまらなくて、なんの面白みもない。
アイツらと一緒にいるくらいなら一人の方が良いに決まっている。だから僕は彼らと距離を置いている。
心にフィルターをかけ、中を決して覗かせたりはしない。
しかし、あからさまな態度をとれば逆に目立ってしまうので行動や言動を合わせる。ようにしていた。
最初のコメントを投稿しよう!