返事

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こんにちは、神谷ナオです。 突然呼び出してごめんなさい。 何か変な感じじゃありませんでしたか? 髪とか服とか大丈夫だったかな。私、ちゃんと告白できてたかな…… あの…… もしよかったら、 私と付き合ってください。 神谷ナオとは中学に入ってからの2年間、ずっと同じクラスだが、会話をした記憶がああまりない。日常的に話すクラスメイトたちとは別のグループで、向こうから話かけてくるような性格ではなく、むしろ窓際の席で本を読んでいるような大人しい印象がある。 家庭科の授業で調理班が一緒になる機会はあったが、ニンジンを輪切りにするのを手伝ったことがあるくらいだ。 もちろん暴漢から彼女を救うヒーローのような活躍をした覚えもなく、どう考えても好意を持たれるほどの接点はなかった。
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