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ようは美辞麗句を並べ立てて付き合えないと書けばいいだけだ。
僕はベッドから起き上がり、勉強机へと向かった。
翌朝、学校に着くと周りに人がいないことを確認して神谷の靴箱に手紙を入れた。
千切ったノートに「ごめん」と一言。
新品のノートを半分ほど犠牲にしてひねり出したにしては、あまりにも虚しい。僕はため息をついて靴箱のふたをゆっくりと閉めた。
返事をしてから何事もなかったかのように一日を過ごした。
クラスに噂が広まっているというわずらわしさもない。授業、休み時間、授業――本日の時間割がたんたんと消化されていく。
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