返事

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それを期待していたわけではないが、どこか居心地の悪さがある。少し気になって授業中に神谷を見るといつもと変わらずまじめにノートを書いていた。 手紙は見ているはずだ。 告白のことを気にしているのは僕だけなのか、彼女にとっては些細な出来事なのか、そう考えているうちに瞼が重くなってきた。 考え込んでもしょうがない。 女心なんて分かるわけがないのだ。 なかば強引に理由をつけ、僕は睡魔に誘われるままに机につっぷした。
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