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麒之
「ウ~ン、おかしいな。さっきまで、僕達は都会のど真ん中にある僕の家にいたはずなんだけど?」
そう、さっきまで麒之を含めた頭カラフルズは、八雲市のど真ん中(大都会程ではないがどちらかと言えば都会に位置する)にある麒之の家にいたのだ。
それがいきなり、どこぞの田舎並みに森だらけになっていれば、一般人はみんなこの考えにたどり着くだろう。
麒之
「そうか!これは夢か!ならば、オ~イ、滝~」
見事なまでの現実逃避をした後、麒之は何を思ったのか、いまだ食堂で麒之の飯を食べている滝を呼んだ。
滝
「なんだよ、モグモグ、まだお前の飯、食ってんだから、後にしてくれないか?」
滝の全く悪いとも思ってない態度に、麒之は怒るどころか満面の笑みをうかべ、滝のトレードマークのアホ毛をつかみ。
麒之
「朝食の恨み!」
目の前にある木に向かって、投げつけた。
滝
「うわ~!」
滝は景気よく飛び、目の前にある木にぶつかり
滝
「イッタ~、何すんだよ、麒之!」
大声をあげたが
麒之
「まさか夢じゃないなんて、どうしよう。」
麒之は滝の叫びを無視して、この現実逃避をさせてくれない状況に、途方にくれていた。
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