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麒之
「五月蝿いよ、誰が大人しく補習なんかうけてやるか馬鹿!」
麒之は走りながら、その教師を、馬鹿呼ばわりし逃げる。
「教師に向かって馬鹿とはなんだ!そんなに私の特別補習コース、
“鉄田 岡人”(テツダ・オカト)スペシャルを受けたいのか!」
教師-鉄田岡人は、脅しを入れながら麒之を、追いかけ叫ぶと
麒之
「うるさい!大体僕の成績見てから物を言いなよ。数学以外、オール1だよ!
No.1の1だよ!」
麒之が後ろを振り返りながら、言う。
どうやら彼は成績表が読めないようだ。
鉄田
「馬鹿が、底辺の1だ!」
鉄田と言い合いながら、逃げていると、麒之の目の前に、眠気眼で緑のショートカットに、猫をモチーフにしたナイトキャップを被った女子生徒(いや男子の制服を着ているから、女顔の男子生徒なのだろう)と赤髪で麒之に凄く似た髪型の、(違う所といえば、真ん中にピョンと出ている、一本のアホ毛ぐらいしかない)少年が歩いていた。
麒之
「あっ晃と滝、逃げるよ!」
麒之はそんな二人を見つけると、緑の髪の生徒“高坂 晃”(コウサカ・アキ)と、赤い髪の生徒“八神 滝”(ヤコウ・タキ)に声をかける、が
晃
「……なに?……眠い」
どうやら晃は現在の事態がわかってないようだ。
滝
「鉄田!晃急げ、捕まるぞ!」
事態に気づいた滝が、晃を急かすが
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