プロローグ

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鉄田 「させん!それ。」 しかし麒之たちのその行為は、鉄田の投げたもの、つまりアメと枕と千円札によって、止められた。 麒之 「アメ~!」 晃 「……枕!」 滝 「金~!」 鉄田 「掛かったな。」 そう鉄田が投げたものは、麒之たちの大好きなものなのだ。 麒之 「しまった!」 晃 「……卑怯な!」 鉄田 「なんとでも言え、さぁ三名様ご案内。」 欲望に忠実すぎるのも、考えものである。麒之たちはまんまと鉄田に捕まり、引きずられていった。 滝 「放せ、俺は何も問題がないはずだ!」 鉄田 「お前は、社会以外がオール1だろうが!」 滝がそんなことを言い誤魔化そうとしたが、生徒の成績を知っている教師には、まったく通用しなかった。 滝 「くそったれが~!」 そして試合終了のサイレンの代わりに滝の叫び声が、放課後の校舎にたからかと鳴り響いた。
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