6709人が本棚に入れています
本棚に追加
呆れながら話しかけてきたのは、先に走って行っていた原田さんと新八だった
「大丈夫か。弥斗」
原田さんはあたしの目の前にしゃがみこんで、あたしの顔を覗き込む
反射的に目を見開き、あたしは慌てて体制を元に戻した
「だっ…大丈夫…です」
グイッと顔にかいた汗を拭い、あたしは原田さんに視線を送る
「本当に大丈夫か?…汗ハンパないぜ?」
「平気です。…ほら、早くしないと…土方さんが睨んでますよ?」
あはははっと笑いながら、あたしは原田さんに言った
原田さんの肩越しに見えたのは、目を釣り上げて怒っている土方さんの顔
原田さんはあたしの言葉を聞くと、「そうだな」と言って微笑んだ
「行くか、弥斗」
「…はい」
最初のコメントを投稿しよう!