渇望、そして狂愛 -蜂蜜色に溺れて眠れ-

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深夜1時を過ぎてから外に出てはいけない。   出たら最後、闇に連れ去られてしまう。                     昔の言い伝えだと高を括っていたのがそもそもの間違いだったんだ。                               ―エドワード…   脳に直接響く声   その声は優しさを纏っているけれど、何処か悲しみや悔いを含んで、俺の心にまで響く     ―エド…エドワード……               あぁ、俺はこの声を知っている。         「……ッん…」   目を醒まして最初に飛込んできたのは、目を凝らさなければ見えない程の暗さを湛えた部屋の高すぎる天井     ―此処は、何処だろう…?   少なくとも、俺の家ではないコトは明らかだ。   だって俺の家には、こんなに高い天井も、天井にぶら下がっているシャンデリア(らしき物)も、今横になっているフカフカで、フワフワな、キングサイズ(仮)のベッドもない。    俺はゆっくりと体を起こした。   「Σ…ッ?!」   突然首に痛みが走った。   反射的に痛みが走った箇所に手を当てる。     ズキンズキンと鈍痛が走る。         ―ここは何処だ?   ―何で首が痛むんだ?     そんな疑問ばかりが頭の中を駆け抜ける。   「目が醒めたようだね」   「Σッ?!」   突然耳元で声が響いた。 当然その声に驚いた俺は声のした方を見る。                其処には漆黒の男がいた。   いつの間に近付いたのか、男は俺のすぐ隣(それこそ下手をしたら唇が触れるのではないかと思われるくらい近く)に怪しい笑みを湛えていた。   「あ、んた…ッ」 .
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