渇望、そして狂愛 -蜂蜜色に溺れて眠れ-

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突然、俺を激しい頭痛が襲う。   ズキンズキンズキンズキンと頭の奥深くが痛みを訴える。         俺の奥深くに眠る『何か』が、扉を開けろと堅く閉ざされた門を叩く。     しかし、その『何か』を阻むモノがあって、それらが反発しあい、生まれる痛み。         『…イ』       イヤダ     『俺は…た………るから…』       イヤダ     『…イ……き……大…き……』         ヤメロ         『…て!……花…いて……』     ヤメテクレ                 「エドワード!!」       気付けば俺は、男の腕の中にいた。   男は痛いくらいの力で、俺を抱き締める。         するとどうだろうか、先程までの激しい頭痛は、次第に治まっていく。               それが男に抱き締められることによるものなのかはわからないが、ただひとつ言えることは………                                   この人に抱き締められると、変に落ち着くということだけだ…                 .
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