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冬は嫌いだ。
寒いし、何より毎年雪が吹き積もると朝はベッドから起きれなくて、遅刻しそうになる。
いや…、遅刻するが正解だ。
両親は海外赴任、あと一年は帰って来ない。朝は誰も居ないので必然的に寝坊するのだ。
そして今も、学校のスチームの近くの机であったまって寝ていた。
すでに放課後ということもあり、教室に居るのは自分一人だけだった。
だが、その教室に誰かが扉を開けた。
不意に顔を上げ、その人物を確認する。
「遅いぞ」
俺は立ち上がり、その人物の元へゆっくりと近付いて行った。
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