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「ごめんね…待った?」
笑顔で教室に入って来たのは、双子の姉の『ゆず』だった。
「待った待った、もうどうにかなりそうだ」
そう言いながらゆずに近付く、何だか自然と笑顔になった。
てか、待ったと言っても寝ていた訳だし、差ほど時間が経ったかどうかなんて気にしていない。
「もう、ホントに意地悪なんだから」
少し膨れた顔をして俺の顔を覗き込む。その姿を見ると、なぜだか無性に抱き着きたくなる。
多分これが俺の本性何だと実感する。マジでストライク。
「んじゃ、行こうか。時間がもったいないし」
視線を外し、照れながらゆずの横を通り過ぎる。
ゆずは「うん」と言うと、そのまま俺の横に並んだ。
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