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賢介は朝ご飯を食べていた。
「そろそろか。」
…キャー!
家が揺れるような悲鳴とともに全身血だらけの姉貴がドタドタと階段をおりてきた。
「どうしたの?」
「私の風呂のなかにし…死骸が…血が…ハァハァ」
俺は何食わぬ顔で残りのご飯を頬張る。
すると父さんが俺の表情に気づいた。
どうやらいつのまにかニヤニヤしていたようだ。
「賢介!お前がやったのか?」
いつもより声にはりがある。
「あぁそうだよ!」
すると姉貴がいきなり俺を押し倒した!
「あんたが!」
ひっかかれたりすこし殴られはしたが所詮姉貴も女。
男の俺は力では負けるようだ。
すぐに姉貴を逆に押し倒そうとしたとき母さんが止めた。
「あんたたち!やめなさい。」
最後の部分がやけに小さく聞こえた。
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