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「賢介…ぐすっ。」
「なんでないてるんだよ。」
…。
姉貴はまだ黙ったままだ。
沈黙は数分続いたあと姉貴が口を開いた。
「あのね賢介。さっきのこと謝ろうと思って。」
は?
いまどきに謝れても…という気になったがあえてスルーしておいた。
「で?」
「その…あの…学校でのことチクってごめん。」
許すわけねぇじゃん…と言おうと思って顔を見上げたら真剣な顔の姉貴がいた。
まっすぐ俺の方をみている。
女にしてはなかなかできるものではない。
「わ…わかったよ。許してやるさ。」
クスッ
姉貴の笑い声に
俺も笑いだしてしまった。
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