家族との安らぎ

3/13
前へ
/20ページ
次へ
あの説教のあと父さんにグチグチ同じことをいったことは知っていた… だが父さんは俺に何もいってこない。まぁここで優しいお父さんじゃんって言うやつもいるが、父さんはただ言えないだけなんだ! だがこんな親でも自慢できるところはある。 母さんと父さんはチェスの全国大会で優勝したこともある実力の持ち主だ。 俺もチェスを父さんから3歳のころからたたきこまれた。 だが俺は地区の大会で優勝するぐらいでそれ以上には行けない… 今は暇つぶしにチェスをするぐらいだ。 「賢介ぇ、いる?」 こいつは俺の姉の安寿、俺より年上の癖にやけに身長が低い。 「なんだよ」 「賢介、あんたまたなんかやったのね」 安寿が不敵に笑みを浮かべている。 その時俺は思った。 姉貴が俺がタバコを吸っていることをチクったんだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加