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「必ず見つかる。この星で探索していない場所の残りはこの国だけなんだ」
「だといいんだけどよう…」
いい加減故郷が恋しいぜ…とその後もブツブツとクラウンは言葉を漏らすが、カレンは気にせず歩く。
と、そんな二人が歩いている横を一人の少年が通り過ぎた。
「はぁ~あ………あ?」
クラウンがため息と欠伸を一緒にしていると、一瞬、カレンが首にかけていた白い水の滴の形をした水晶付きのネックレスが強く光ったのが見えて、それがすっとんきょうな声に変わる。
「今……光ったよな?」
「……ああ。どうやらようやく捜し人が見つかったようだ」
くるりと振り返り、少年と同じ方向に歩を進め出す二人。
そして彼らはしばらく少年の後をつけていたのだが…ある異変が起きた。
少年が走り出し、裏路地や人混みなど追っ手を撒くような場所を進み出したのだ。
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